初任給ならぬ「初任牛」。マテリアルグループさんの新入社員に近江牛を届けてきました!
2026年4月24日、私たちひょうたんやは、ちょっと変わったお仕事をしてまいりました。
PRコンサルティング事業を展開するマテリアルグループさんの本社オフィスにて、新入社員48名とそのご家族に向けて、A5ランクの近江牛しゃぶしゃぶを振る舞ってきました。
初任給ではなく、初任”牛”。この取り組みはTBS「Nスタ」でも放送され、大きな反響をいただきました!マテリアルさんと一緒につくりあげた企画です。

3人に1人が3年以内に辞める時代
なぜ新入社員に近江牛なのか。その背景には、いま多くの企業が頭を悩ませている「若手社員の早期離職」という課題があります。
厚生労働省の最新データによると、大卒新入社員の3年以内離職率は33.8%(2022年卒)。前年の2021年卒では34.9%と、ここ数年は増加傾向が続いています。高卒になるとさらに高く、37.9%。宿泊業・飲食サービス業では大卒でも55.4%と、実に半数以上が3年以内に離職しています。
しかも、これは中小企業だけの話ではありません。従業員1,000人以上の大企業でも27.0%と過去2番目の高水準で、「人が定着しない」という課題は企業規模を問わず広がっているのです。
一方で、マイナビの調査では46.2%の企業が内定者の保護者に確認連絡を行う「オヤカク」を実施しているという結果も。就職活動における保護者の関与は年々高まっています。
こうした時代の変化に対して、マテリアルグループさんが打ち出したメッセージは、とてもシンプルで、とても温かいものでした。
「大事なご家族をお預かりしている。」
新入社員だけでなく、ご家族もオフィスに招待する。会社を見ていただく。そして一緒にテーブルを囲んで、近江牛を食べる。初任給のタイミングに合わせて贈ることで、新入社員から親御さんへ「ありがとう」を伝えるきっかけにもなる。
物価高のこの時代に、企業がそこまでする。そのこと自体が、社員への本気のメッセージになっています。
近江商人とすき焼きの深い関係
ところで、なぜ「近江牛」なのか。ここには、私たちひょうたんやが拠点を置く近江の地ならではの、ちょっとした歴史があります。
伊藤忠商事・丸紅の創業者である初代伊藤忠兵衛をご存知でしょうか。滋賀県犬上郡豊郷町に生まれ、「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の精神で知られる近江商人の代表格です。
忠兵衛は「商売は菩薩の業(わざ)」と説き、利益を分かち合うことを商売繁盛の本道としていました。そしてその考え方は、従業員への接し方にもあらわれていました。
伊藤家では毎月1と6のつく日に店の者を集め、主従の区別なく席をともにしてすき焼きを食べる「スキヤキ会」を開いていたそうです。番頭も丁稚も関係なく、同じ鍋を囲んで自由に意見を交わす。150年以上前に、すでに「食卓を囲むことで人と人がつながる」という文化が近江にはあったんですね。
さらに、忠兵衛の妻・八重夫人は、新しく採用された店員の教育を豊郷の本家で行い、一人ひとりの性格や能力を見極めて配属先を進言するなど、いまでいう「人事」の役割まで担っていました。従業員を家族のように大切にする。それが近江商人の経営哲学の根っこにあったのです。
今回、マテリアルグループさんのオフィスで役員の皆さんが割烹着姿でしゃぶしゃぶを振る舞う光景は、まさに伊藤忠兵衛のスキヤキ会の現代版ともいえるものでした。
主従の垣根を越えて、同じ鍋を囲む。150年の時を経て、近江の文化が東京のオフィスで蘇った形です。
当日の様子

贈呈式当日は、マテリアルグループ代表取締役CEOの青﨑氏から新入社員代表にお手紙とA5ランク近江牛の入った特製「初任牛セット」が手渡されました。
その後のしゃぶしゃぶパーティーでは、役員の皆さんが割烹着に着替えて登場!(笑)自ら盛り付けて、新入社員とご家族にお渡しするという、なんとも温かい光景が広がりました。
私たちひょうたんやが提供させていただいたA5ランクの近江牛を、新入社員の皆さんがご家族と一緒に囲んで笑顔で楽しまれていました。
ひょうたんやは1949年の創業以来、近江八幡の地で近江牛と向き合ってきました。経営理念でもある近江商人の「三方よし」の精神を、こういう形でお届けする機会をいただきました。
これからも「食でつなぐ」取り組みを

「初任牛」は、ただのユニークな福利厚生ではありません。
離職率が高止まりする時代に、企業が社員とその家族に真剣に向き合う。その想いを「食」という最も温かい形で届ける。近江牛には、おいしさだけでなく、人と人をつなぐ力があります。
人と人をつなぎ、感謝を伝え、新しい門出を祝う。そんな近江牛の可能性を、マテリアルグループさんとの取り組みを通じてこれからも広げていきたいと考えています。
今後の展開もどうぞお楽しみに!
新入社員の皆さん、そしてご家族の皆さん。改めまして、社会人としての第一歩、おめでとうございます。
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中嶋健太郎
通販事業部 取締役